社会福祉法人 信愛会

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2016年12月年

高木兼寛という人がいた⑮
投稿日:2016-12-31 施設名:信愛会ブログ

(私たち社会福祉法人信愛会は宮崎市高岡町に位置していますが、ここ高岡出身で明治の日本の医学の進歩に多大な貢献をした人物がいました。高木兼寛(かねひろ)という人です。「ビタミンの父」と呼ばれていて、脚気(かっけ)の研究であの森鴎外と大論争を繰り広げた人です。)

 

 次に、脚気をめぐる高木兼寛とドイツ医学派の対立をまとめた右表中の②の大沢謙二による批判を見てみます。

 兼寛は「脚気は栄養バランスの異常から生じる。具体的にはタンパク質に比して炭水化物を異常に摂り過ぎると脚気になる。窒素と炭素の比率に置き換えると、1:15を大きく逸脱すると脚気になる」と主張します(窒素はタンパク質にのみ含まれるのでこのように置き換えることができます)。

 これに対し、大沢は、兼寛は各栄養素の摂取前の比率しか見ていないが、吸収率を見ないとおかしいのではないか。例えば、兼寛は白米よりも麦飯を勧めるが、麦の消化吸収は白米よりも劣っているので、麦と白米のタンパク質の吸収率を考慮すれば白米のタンパク質の方が体内に吸収される量が多くなる。それはタンパク質を重要視し麦飯を勧める兼寛自身の説に矛盾する、と言って批判しました。

 これは非常に鋭い批判です。兼寛もこの批判に関してはかなりショックを受けたでしょう。そして、もし大沢が批判にとどまらずに、更に探究を推し進めていたら、炭水化物でもタンパク質でもない、何か未知なる物質が存在するはずだ、という予想にたどり着いていたかもしれません。しかし、残念ながら、大沢は兼寛の説の批判にとどまり、それを修正・発展させるという道には進みませんでした。それを行ったのはヨーロッパの学者達でした。

 兼寛は、こうしたドイツ医学派からの批判や無視に苦しみ悩みながらも、海軍での兵食改革を推し進め、脚気撲滅の実績を積み上げて行きます。何百という海軍の脚気患者が兼寛の考案した食事献立で日々快方に向かい、快癒して軍医である兼寛に対して感謝を述べるその一つ一つのケースが、兼寛にとっての慰めであったでしょうし、自信の源でもあったでしょう。

 このように、海軍においては兼寛の主張に沿った兵食改革により、脚気患者や脚気死亡者が劇的に減少したのですが、ドイツ医学派が占める陸軍医務局は兵食改革を行うわけでもなく、学者達も兼寛の説を修正・発展させるわけでもなく、兼寛の説の不備を突くばかりでした。ドイツ医学派の批判は、兼寛の主張には“学理がない”、ということでした。なぜ、窒素と炭素の比率が1:15を逸脱すると脚気になるのか、それを説明する学理がない、というのです。

 この「学理がない」という表現は、少し立ち止まって考えると、非常におもしろい表現だと言えます。おもしろいと言う意味は、当時の日本の科学者たちの立ち位置や指向を表しているという点で興味を引くという意味です。兼寛は、統計の分析、患者の診察、兵士の食事の観察などから、脚気栄養バランス説に至り、実験航海や兵食改革を通してそれを確認し、窒素と炭素の比率1:15という説を導き出します。そして実際に脚気患者を激減させて行きます。これは驚くべきことであって、兵士の健康管理を預かる現場の軍医としては、必要にして十分な働きです。称賛されこそすれ、何ら批判されるような筋合いのものではありません。そして、こうした驚嘆すべき現象を前にして、その背後にある学理を探求することは、それこそ学者の仕事ではないでしょうか。「学理がない」と言って、現場で実績を出している軍医を批判することは、学理追究という学者としての本分を当時の学者達はどうとらえていたのか、ということです。

 「学理がない」というのは、もっと詳しく言うと「当時の日本が受け入れつつあった西洋医学の体系の中に、この兼寛の説の根拠となる学理がない」ということでしょう。既存の体系の中にはない。それはつまり、兼寛が示した脚気激減の現象は世界初の現象だったということです。そういう場合、現代の日本の科学者であれば、ここには何か新しいものがある、新しい鉱脈がある、ということでその原理の解明に向かうでしょう。しかし、当時の日本では、新しい現象を見ても、それを説明する学理がないと言って、その現象そのものを否定する、あるいは無視する、という方向に動いたのです。

 これは結局、当時の日本が、西洋医学を輸入することに精一杯で、既存の西洋医学の体系を何か絶対的なもの、確固として動かすべからざるもの、と見なす傾向があった事から来ているのでしょう。何かを受容する場合は、そのように対象を絶対視した方が受容の度合いも大きいのは確かです。その意味では、文明開化時の日本は非常に優秀な学習者だったと言えます。しかし、兼寛が提示した現象は、既存の体系の中にはなく、従って学習の対象ではなく、未知の学理をこれから探求すべき新しい現象だったのです。今学習し受け入れつつある既存の西洋医学の体系では説明できない新しい現象。それをどう扱えばよいのか。当時の日本の学者達の手に余った、ということも兼寛の説が当時の日本の医学界に受け入れられなかった理由の一つと言えるかもしれません。明治開化期の日本は“科学”は輸入したけれども、“科学すること”を自ら体得していた学者は極めてまれだったでしょう。兼寛はその希少な一人であり、時代よりも先行していたがゆえの苦悩だったと思います。

 兼寛が示した兵食改革による死病脚気(西洋ではberi-beriと呼ぶ)の根絶という世界初の現象は、日本ではなく、ヨーロッパで本格的に解明が進みます。科学とはこのようにして進展するのだという見本のような、学者達の見事なリレーによって、ビタミン学の肥沃な分野が立ち現われて来ます。兼寛たちの時代より300年も前から自然科学展開のトレーニングをして来たヨーロッパ。さすがです。ただ、その展開の始点に日本の高木兼寛がいることは、誇っていいことでしょう。                   (アッサン)

ふれあい通信2017年1月号をアップしました(みやづるデイ)
投稿日:2016-12-29 施設名:デイサービスからのお知らせ

みやづるデイサービスセンターの「ふれあい通信」2017年1月号をアップしました。

ボランティア団体による舞踊やデイサービスセンターでの日常風景、1月の行事予定が掲載されています。

下の“☆ふれあい通信・1月号”をクリックしてください。

 

☆ふれあい通信・1月号

 

 

2016年の年の瀬(シャトル)
投稿日:2016-12-29 施設名:ケアハウスシャトルからのお知らせ

平成28年(2016年)もあとわずかになって来ました。
ケアハウスシャトルでも、年の瀬の恒例の行事を行いました。
クリスマス会や餅つき大会、そして今年はイルミネーションの見物にも行きました。
本当にいろいろなことがあった一年でしたが、また来年もよろしくお願いいたします。
来年が皆様にとって素晴らしい年でありますように!

希望者の方を3班にわけてイルミネーションの見物に行きました。これは隣り町の国富町役場のイルミネーションです

こちらは国富町から綾町に向かう田んぼの中に設けられた民間の有志の方によるもの。利用者から歓声があがりました

外は寒いので車からは降りずに車窓から見物しました

 

 

 

 

 

 

 

 

裕生園、シャトル、たちばな合同のクリスマス会が行われ、オカリナ演奏や日本舞踊などを楽しみました

サンタの登場。今年もノルウェーからやって来たと言っていました。利用者さん達は半信半疑でした

 

 

 

 

 

 

 

 

もちつき大会の様子。「よいしょ、よいしょ」のかけ声とともに威勢よくついて行きました

利用者さんたちもつきました。出来上がった餅は少し柔らかかったのですが、食べた利用者さん達によると「おいしかった」そうです

 

 

クリスマス会
投稿日:2016-12-26 施設名:信愛会からのお知らせ

12月22日(木)に、毎年恒例の、

裕生園・シャトル・たちばな

合同クリスマス会が開催されました。オカリナの演奏、

日本舞踊などの余興で盛り上がり、とても楽しい会となりました。

 

そして、クリスマス会が終わった後には・・・、サンタクロース達がやってきました!!

 

 

 

 

 

どこかで見た顔のサンタさん?トナカイさん?、それは気のせいでしょう。。。プレゼントを貰うと、利用者の皆様は大喜びでした(^O^)

今年も良いクリスマスを迎えることができました。

 

長寿園職員が永年勤続表彰を受賞されました。
投稿日:2016-12-16 施設名:長寿園からのお知らせ, 長寿園ブログ

この度、全国老人福祉施設協議会の会長より、

20年以上の永年勤続者に対して、表彰が行われました。

今回は、長寿園調理員の軸丸サワ子さんが表彰されました。

(受賞者から一言)

「これからも利用者さんに美味しい食事を提供できる様に頑張ります。」

 

10年、20年と長く働き続ける事が出来る施設、

長寿園が、利用者さんにとっても職員にとっても

良い施設であってほしいと思いました。

(SMSA)

「長寿ふれあい作品展」に見学に行きました(たちばな)
投稿日:2016-12-07 施設名:たちばなからのお知らせ

平成28年12月1日(木)、たちばなの利用者は宮崎市内のイオンモール宮崎で開催中(H28.11/29~12/3)の「長寿ふれあい作品展」に見学に出かけました。
この「長寿ふれあい作品展」は毎年この時期に宮崎はまゆうライオンズクラブが主催して行っているもので、主に宮崎県内のケアハウス利用者の製作した作品の展示会ですが、ケアハウス利用者に限らず、関連のデイサービスや特養、グループホーム、小規模多機能ホーム等の利用者の作品も出展できることになっています。
信愛会でも、ケアハウスシャトル、グループホームたちばな、きんかん小規模多機能ホームの作品を出展しました。そしてこの日、たちばなの利用者さんが自分たちの作品が展示されているのを見に来たのでした。
利用者さん達は、自分たちの作った作品が展示されているのを見て、感慨深そうでした。また、県内の他の施設の利用者さん達の力の入った素晴らしい作品群を目にして、大変感心していました。来年、更にいい作品を創ろうという気持ちになった方もいたのではないでしょうか。
これを励みに、日々の余暇活動を充実させて行きたいですね。

イオンモール宮崎にて開催中の「長寿ふれあい作品展」に来ました

自分たちの作った作品を見て、利用者さん達は感慨深そうにしていました

今回はケアハウスシャトル、グループホームたちばな、きんかん小規模多機能ホームの利用者さん達が出品しました

 

 

辰元グループ忘年会が行われました
投稿日:2016-12-07 施設名:信愛会からのお知らせ

平成28年12月3日(土)、辰元グループの職員忘年会が敷地内の多目的ホール『ナナホール』において、300名以上の出席の中、賑やかに行われました。

早いもので、今年平成28年も残すところあと1ヶ月を切りました。今年も、毎年恒例の辰元グループ職員の忘年会が行われました。各施設・病院の職員がダンス、寸劇、パフォーマンスを披露して、大いに盛り上がりました。

それぞれ仕事が忙しい中、仕事と余興準備のバランスを取りながら、与えられた条件の中で、いかに相手を楽しませるか、また自分たちも楽しめるか、ほぼぶっつけ本番で臨みました。

普段の仕事中に見る同僚の姿からは想像できない一面を見たりして、それが今後のお互いの仕事にも好影響が出るのを期待したいと思います。

忘年会も無事終わり、年末年始に向けた準備にいよいよ取り掛かりたいと思います。

余興に先立ち、屋内消火栓操法大会の表彰状授与式が行われました

軽快なサンバのリズムで気持ちも乗って来ます

ホストクラブを舞台にした寸劇

会場のナナホールに300人以上の職員が集まりました

高岡デイサービスセンターが休止となりました

平成28年11月30日をもって宮崎市高岡デイサービスセンターが休止となりました。
平成3年に旧高岡町が設立し、高岡町社協の運営で始まった高岡デイサービスセンター。平成18年の高岡町と宮崎市との合併の際に、宮崎市へ移管され、宮崎市社協が運営を引き継ぎました。そして、平成26年度から、私達社会福祉法人信愛会が指定管理を受託して、今年度がその指定管理期間の最終年となっていました。
来年度以降をどうするかについて、宮崎市が種々検討し、9月の市議会において今年度末の廃止が決定しました。
一方、私達信愛会も、宮水流(みやづる)地区に新たに『みやづるデイサービスセンター』を先月11月にオープンして、高岡デイサービスセンターのご利用者が行き場に困らないように準備をして来ました。
そして、全てのご利用者が新しい『みやづるデイ』への移動をご希望されたため、本日12月1日をもって、全利用者の『みやづるデイ』への移動となったものです。
そのため、高岡デイの方は休止となりました。
高岡デイサービスセンターは、築26年目で、ところどころ老朽化も進み、年度末までに修理の必要な個所も出て来る恐れがありました。年度末には廃止が決まっているので、修繕費が無駄になる場合も出てきます。新しいみやづるデイの運営は高岡デイと同じく私達信愛会が行いますので、職員も全く同じです。ご利用者にとってもなじみの職員なので、ご不安、ご心配は必要ありません。場所的にもみやづるデイは高岡デイから比較的近い所にあります。いろいろな点を考慮して、今回の休止となりました。
建物は新しくなりましたが、中身はこれまでの高岡デイと同じです。長年、高岡地区のみなさんに愛されて来た高岡デイの伝統を引き継いで、これからも地域の高齢者福祉の充実に向けて精進して参りますので、よろしくお願い致します。

平成3年、旧高岡町による設立以来25年以上、高岡地区の高齢者福祉の一つの拠点として活躍してきました。介護保険制度が始まり、民間サービスの参入により住民の選択肢が増えて来た現在、一つの役目を終えました

信愛会が新たに開設した『みやづるデイサービスセンター』。場所も高岡デイから遠くなく、以前、養護老人ホーム長寿園があった宮水流地区にオープンしました。サ高住に併設しています

みやづるデイサービスセンターの中の様子です。定員を25から30に増やしました

高岡デイの時と同じく、みやづるデイでも利用者に好評のマッサージチェアが並んでいます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高岡デイの時にはなかった特殊浴槽も備え付けました

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは一般浴のための造りつけ浴槽です

 

 

「裕生園だより」第52号(H28年11月号)をアップしました。
投稿日:2016-12-01 施設名:裕生園からのお知らせ

裕生園だより11月号をアップしました。9月に行われた敬老会や、総合防災訓練や高岡小学校慰問の記事が掲載されています。

←左の欄の「裕生園だより」をクリックしてください

「裕生園だより」第52号(H28年11月号)
投稿日:2016-12-01 施設名:28年度裕生園だより, 裕生園だより

平成28年11月

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